「合同会社」って何？

「合同会社」とは、株式会社と同様、出資者が有限責任を負う新しい形態の会社です。

初めて会社を作るときに合同会社を選ぶメリットはなんでしょうか？最も一般的な株式会社の場合と比較してみましょう。

第一に、簡単に設立が出来ることが挙げられます。

株式会社の場合に必要となる「公証役場での定款認証」「発起人会の開催」などが要らず設立のスピードが圧倒的に速い点です。

株式会社では設立まで１～２ヶ月を要することが多いのに対し、合同会社は早ければ１～２週間で設立出来ます。

第二に、設立費用が安いことが挙げられます。

株式会社で電子定款の場合は２０万円＋諸費用がかかるのに対し、合同会社で電子定款の場合は６万円＋諸費用で設立することができます。

第三に、決算時の手間が少ないことが挙げられます。

株式会社の場合は毎期の決算毎に「定時株主総会」を開いて決算承認を行う事が必須で、その議事録を作成しなければいけませんが、合同会社はそれらの定めが無いので、作成の手間がかかりません。

第四に、維持費が少ないことが挙げられます。

株式会社は取締役の任期があり、２～１０年毎に株主総会を開いて取締役の選任手続きを行うとともに議事録を作成しなければいけません（取締役の登記のために１万円の登録免許税もかかります。）。一方、合同会社はそれらの定めが無いので、手間と費用がかかりません。

もちろん株式会社という形態は従来からの社会的信頼性がより高いことも事実です。会社設立をお考えのお客様にはって、上記のような合同会社の特徴も比較検討されることをお勧めします。